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蜻蛉玉ブログ

二次創作についてと行きすぎた萌え語り

273話

アリコ生きててよかった
菊さんもアリコが自分についてくることの有無とは関係なく
同じ死線を越えた者同士どういう生き方を選ぼうが俺とお前の仲だよなと
あたたかい目で見ている気がする

死人が増えるという中尉の揺さぶりが効いて辛くなっているリパさん可哀想
スッギの腕が力強い カッコイイ
そして涙を零さず立ち上がるリパさん男前すぎる
そりゃアリコもついていくわ

軍曹がアリコを撃ったけど仕留めそこねたことを少尉は見てないのでは
結果的に殺さずにすんだけど死ななかったからOKなのではないから
「まだ遅くない」が風前の灯なのには違いない

二階堂の耳に話す少尉はカワイイ
そこは天然だとして薩摩弁は演技だろう
少尉だって中尉の能力は認めているけど元通りの信奉者に戻ったわけじゃないはず
誘拐の件を恨んではいないけどそれを知ったことによって
これまでとは違う冷静な見方をするようになっている

そうでないと軍曹の闇と求めるものを正しく理解することはできないと思う
軍曹が心情を吐露したのは少尉だけだ
それを受け止めてあの若さであそこまで考えられる
ビールの話からすべてを覚る聡明さと軍曹の内面を慮る優しさとを兼ね備えた
めちゃくちゃいい上官じゃないですか!!!!!
超絶カッコイイ(知ってた)
とんでもない器の大きな未来の指揮官といえる

少尉が安堵の笑みを浮かべる軍曹に笑顔を向けたのは
「(お前にとって)よかったな」ということだったのだろう
中尉の本心はリパさんたちに語ったのと同じか遠くないかもしれない
問題は
「部下が聞いているとわかれば真実ではなくその部下に向けて用意した内容を話すのだろう」
という常に中尉が聴衆を意識した言動しかしないと思われていること
リパさんを落とすためだけでなく部下をも落とすための鶴見劇場になってしまう

25巻で加筆された奉天でのウサミと中尉のやりとり
部下を駒と思っていないと中尉が言ったことをウサミは信じていない
中尉と昔から深く関わってきた部下は皆こういう考えに至るのではないか

少尉は中尉の言葉が嘘とは限らないと考えているけど
軍曹の場合は立ち聞きがバレてたと知った瞬間に一切を信じられなくなる
権謀術数を巡らせてきた中尉の人間性への根強い不信
これはどうしようもない

だから少尉も
やっと心の平穏(?)を取り戻した軍曹にバレてたことを告げる必要があるとは
すぐには考えてはいない
立ち聞きがバレてたと気が付いた時に思わず口をついた「月島…」は
自分が不安だというよりは軍曹を心配しての言葉じゃないか
そう考えると少尉の成長著しい

少尉が軍曹を追いかけようとしたことも
中尉が連れ戻せって命令してくれたことにもホッとした

しかし軍曹がこのまま誰とも遭遇せず連れ戻される可能性は低い
ソフィアがどこに行ったのかも気になるし
誰かと戦闘になって危ないところに少尉がかけつけて
ハイライトの入った目で暴走する軍曹を止めようとする中で
立ち聞きの件を教えざるを得なくなる というベタな展開を予想しました

それでまた軍曹の心がダメージを負うのだろうけども
壊れかけた時にコタンで少尉が「見届ける」と言ったこと
理解しようとしてくれたことが効いてくるんだと思う

ただひとつ軍曹の心に届く声が少尉殿の「ひとりで行くな」
だったら私はなにかに埋まって3週間くらい出てこないだろう

軍曹にとっては
中尉の手駒としてではない自分の人生を取り戻すこと
天から降ろされた役目が本当には何かを自覚すること
がゴールであってほしい

このままだと軍曹もウサミと同じく
「信じたいものを信じたまま死ねて本人は幸せ」になるんじゃないかと
心配になったけどやっぱりそうはならないはずだ

ここまで理解してくれている少尉殿とちゃんと向き合わないで終わってはいけない
中尉にもわだかまりを解くべくぶつかってほしい
結果はどうあれ
ビール工場で少尉を助けたように
自分の意思で何かを成したと実感する行く末が用意されていると神を信じている

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