本屋さんに行ったら、好きな絵本作家さんのトークイベントがあったことを知った
すでに終わっていたので、店員さんに「○○さんいらしてたんですね」と聞くと
「まだ奥にいらっしゃるから、お話ししたら?」とのこと
でも関係者と盛り上がっているようだったし 結構です、と帰ろうとした
その作家さんの中でも私の好きな作品はマイナーで
作風がシュールすぎるからかハードカバーにすらなっていない
店員さんに「あの方の△△という作品が好きで」と話しても知らない様子だった
この方が誰もが知っているような大人気作家であれば
そもそも町の本屋さんなどにいらっしゃることはないし
自分ごときがファンですと伝える必要はないと そのまま帰っただろう
だがマイナーであるがゆえに思った
商業作家さんと自分のような木っ端ヲタクを一緒にしてはおこがましくて死ぬしかなくなるが
自分だって作品が好きだと言ってもらえれば死ぬほど嬉しい
だからこの方も直接伝えれば嬉しいと感じてくださるのではないかと
そう考えると、どうしても伝えたくなってしまった
おそらくはもう一生ご本人に会える機会などないのだ
どうしようか悩みながら、その方が今回絵を手掛けた絵本をパラパラ読んでいると
文を担当された作家さんが声をかけてくださった
「お気に召したのなら、本にサインしますよ」と!
渡りに船だった
正直その本は全然おもしろくなかったが
(私の好きなマイナー絵本は全てをその作家さんが作ったものだ)
購入してサインしてもらった
マイナー作品のことを伝えると
「あのマイナー作品を!」と喜んでくださり、キャラを描いてくださった
ものすごく嬉しかった
帰らなくてよかった
商業作家さんと自分のような木っ端ヲタクを一緒にしてはいけないが
(大事なことなので二回言いました)
創作のエネルギー源は萌えだけれども
ビタミンは感想である
感想をいただけるのは本当に嬉しい
どんな形であれ内容であれめちゃくちゃ嬉しいしありがたいです
ぽつぽつと感想をいただけるから今までやってこられている部分もあります
自分も感想を送るのが好きだ
難解な部分があれば気になって
「頭が悪くてすみませんが、ここはどういう意味なのですか?」などと質問してしまう
めっちゃ解説していただけることもあって そういうのはすごく楽しい
イベントで買った本に長文感想を送ったら
作者の方が何の関係もない他カプなのにこちらの作品を読んで
感想をくださったという申し訳ないような奇跡的事案もあった
ビタミンを贈って誰かが喜んでくださる
すごく素敵な気分になれる
PR