本誌で軍曹が「バレた」と言った
バレる、って明治時代にもあったのか! と思って調べたら
江戸時代からあったらしい
そこから思い出したのだが
「日出処の天子」では飛鳥時代が舞台なのに外来語が数か所出てくる
そのひとつが「ライバル」
厩戸王子が、自分と同じ相手(毛人)を愛している刀自古に言う
「ライバルが減って安心しただろう」
これと対になる形で印象的に覚えているのが
同じく「ライバル」を表現した「あさきゆめみし」の一場面
紫の上が明石の方に言う
「あなたのような美しい方が競争相手であったことが嬉しい」
後者は完全に時代考証に則っている
しかし「ライバル」のほうが意味としては相応しい
「日出処の天子」は聖徳太子がBLで超能力者という突き抜けた作品だから
おや、と思いこそすれ興ざめしたりはしなかった
むしろ違和感なし
時代考証を敢えて無視することによる物凄いインパクト
もちろんやりすぎるとよくない
巨匠だからこそできる絶妙なバランスの技
木っ端ヲタクの自分はおとなしく「バレる」すら使わないチキンハートでやってます
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