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蜻蛉玉ブログ

二次創作についてと行きすぎた萌え語り

新刊の話2

web拍手からコメントありがとうございました!
萌えてくださってうれしいです!

新刊の裏話の続きとか入れられなかった妄想とか
そっ閉じ推奨


まず文章をお渡しして池泉さんがネームを作ってくださった
その際に変更しても削っても全く構いませんとお伝えした

全部そのまま漫画にすると70~80ページになってしまうとのことで
それを30ページにまとめた池泉さんSUGEEE

・効果的な見せ方というもの
・不要なものを削っていく引き算の妙

を目の当たりにした
字では意識しなくても本を出せるが紙面に限りのある漫画だとこれは不可欠
要点を抽出して萌え要素を加えながらなめらかに繋ぎ合わせる
ダラダラ書きがちな自分が恥ずかしくなった

台詞も要所のみで端的に状況が理解できるようにしてあって
漫画描きさんは映画監督だというがそれを実感した

漫画にしてもらった際に文章とどこがどう異なっているのか
これは本当に面白かった
たとえば構成が違う
文だと ツキシマが鯉を助ける→少尉が来る のところ
絵では 少尉が来る→ツキシマの回想
このほうが進めやすいのですがいいですか? と事前に聞いてくださった
もちろん好きにやっちゃってくださいとお答えして
できたネームを拝見したら異論などあるはずもなく
萌えたおして毎日10回くらいネームを眺めていた(実話)

鯉を見に行ったら姿がなくて草を握りしめるツキシマの手に自分の手を重ねる少尉
これは文章にはない漫画のみの場面
「あなたに会えて本当によかった」もオリジナル台詞
己の萌えを詰めた話にさらに萌えが追加される 萌えの全部のせや~!

ネーム→ペン入れ→仕上げ
かぶりつきで見たのは初めてでこれがまた面白かったんですよ
仕上げで光と影がどかーんと加わって雰囲気ががらっと変わって…
池泉さんの既刊を読み返して表現に込められた意味を一生懸命探った

私は「絵の上手い方」に頼んだんじゃなくて
「自分のイメージどおりの雰囲気の絵を描かれる方」にお願いしたつもりだったが
結果的に「死ぬほど絵が上手い方に頼んだ」になってたんだなぁと
後で実感したアホみたいな話

さて
お初の時になんでツキシマがやり方を知っているのかというと
戦に行った時にそっち専門の男がいて皆に講釈たれてくれたから
最初は時間をかけないとめちゃくちゃ痛がるからこうしろとか
けど慣れたらいい反応するようになってそれが堪らないんだとか
そういう下世話な話

ここからは1億回申し上げている鉄板なので読み飛ばしていい

灯り用の油とか使って丁寧に解しつつ口や手でしてあげて
でもいざとなるとやっぱり苦しそうにしているのを見て胸を痛める優しいツキシマ
我慢して離れようとすると少尉が抱きついてきて
慣れれば大丈夫 早く慣れたいからこのままでいろ と言う
いじらしさMAX そこであっさり終了

早いと恥ずかしいという概念は昔からあるんだろうか
わからんけどここでは特に恥ずかしくないものとする

幸せいっぱいでくっついて眠る
朝になって目が覚めたら少尉がいない
鯉に戻ってしまったのかとツキシマが動転していたら少尉が外から戻ってくる
朝飯を作るのに水を汲みに行っていたのだが血相変えてどうした?
と近寄ってきた少尉を冷や汗かいて抱きしめるツキシマ
そんな心中のわからない少尉はうふふと笑ってキスをする(完)

以下は本編に入れられなかった妄想です

秋も終わりに近づいてきて朝晩が冷え込むようになり
寝ている時に少尉がくしゃみをする
布団なり着物なりをかけてあげるツキシマ
「冬はどうしているのだ?」と少尉は尋ねる
藁にもぐりこんで寝るけどそれでも真冬はものすごく寒くてただ耐える
のだとツキシマは話す
このまま凍死してしまっても誰も悲しまないから別にいいと考えていた
ことは黙っている 怒られるに決まってるし
「今年はこうして二人で藁にもぐれば寒くないな」
と少尉はツキシマにくっつく
今年の冬は楽に越せそうだと幸せを噛みしめるツキシマ
ちなみに着てません

このあと家を捨てて逃げるから思っていたとおりではないけど
旅先で身を寄せ合って暖かく過ごすのでした(完)

今回の本は思い入れがつよいのでまた何か語るかもしれません

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